2007年 10月 03日
* ワサビ *
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「ワサビ」と言う名のボタンインコを飼っていた。
ペットショップで出会った時
ワサビは他の子より小さくて弱く
「生きられないかも。。」と、売ってもらえなかった。
どうしても気になって、数日後見にいくと
思ったより元気にしていて
「弱くてもいいから」と、頼んで連れて帰って来た。
真っ赤なくちばしに、黄色とオレンジとグリーンの羽根。
グリーンのグラデーションが奇麗で「ワサビ」と名付けた。
小さいなりに元気に育ったけれど、足は弱くて、よく止まり木から落ちた。
人が好きで、いつも誰かの肩の上や手の中に居たがった。
長電話をすると、くちびるに噛み付くし、
パソコンばかりしていると、
キーボードのキーをパコッ!パコッ!と外してくれた。
ランスが来てから、なかなかカゴの外へ出してやれなくなり。。。
寂しい思いをさせたと思う。
数時間ほど留守にした2月のある日、
帰ると、ワサビは止まり木から落ちて目を閉じていた。
小さな体はまだ暖かく、私の手の中で冷たくなって逝った。
結局、独りぼっちで死なせてしまった。
三年にも満たない命。
ワサビが毎日落とす奇麗な羽根を
捨てられずに箱にためていて、
その羽根で作った小鳥。
私がミニチュアを作るきっかけになった。
一年半たって、
話せるようになったワサビの話し。
いたずらで、可愛いかった小鳥の話し。
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by gavu-lance
| 2007-10-03 03:54
| ミニチュア